周りの音がうるさくて全然会話が聞き取れない
なんてことあると思いますが
これは日常生活でもよくあることですが、音楽制作においても重要なことなのでよく理解する必要があります
DTMなどで製作するときよく「音が埋もれる」とか「分離が悪い」とかあると思いますがそれもマスキングです。
音楽のように同時に音がなっている環境下で例えば歌声(信号音)がオケ(妨害音)に埋もれてしまう、何てことがあります。
これは「同時マスキング」といって近い周波数どうしが同時になっていると音圧レベルの低い音が隠れてしまうのです。
ほかにも「順行性マスキング」や「逆行性マスキング」といったものもあります
これは神経伝達的な観点の話になるが、ある2つの音が数ミリ秒間隔で鳴っていたとします。
逆行性マスキングは後に鳴った音が先になった音をマスキングする現象のこと
順行性マスキングは先に鳴った音が後に鳴った音をマスキングする現象です。
2つの音の間隔は近ければ近いほどマスキングが起きやすいです。
音圧の大きい音を聴いた時に生じる神経興奮の伝達速度は小さい音圧の音を聴いたときに比べて速いので
こうした現象が生じるそうです。
DTMなどでこうしたマスキング現象が起きてしまうと
聴かせたい音が埋もれてしまい、楽曲に影響が出ます。
音圧の調整、音の分離は楽曲のクオリティを上げるのに必要なことなので抑えておく必要がありますねー
周波数、音圧による聴こえ方は
で、少しお話しします。
人間は頭が良くて、大勢の人が会話してノイズまみれの会場でもマイクの音を聴きとれたりする場合もあります
それは俗に「カクテル・パーティー効果」と呼ばれていて、人間は周波数を聴き分ける能力を少しはもっているようだ。
今回は音が埋もれてしまう現象マスキングについての話しでしたがそうしたことを防ぐため周波数の分離を良くするには
楽器の定位(パンニング)やイコライザーによる周波数の操作、楽器演奏フレーズの重なり、使用楽器の担う周波数帯の理解
などをよく確認しアナライザーを使用した監視を行い調整するのがよいかとおもいます
以上ですー