楽曲に音の広がりがない…
という人は多いんじゃないかと思います。
これを改善するにはパンニングや波形の位相差などを細かく調整すると改善されることがあります
まぁあくまでも僕の覚書きを説明するように書いている記事なので
なにか違うことがあったらお問い合わせから教えてくださいw
ハース効果とは
音の定位というのはDTMにおいて大事なことだと思いますが
定位を決めているものは単にパンニングだけではありません
カクテル・パーティー効果のように人間はガヤの中でも特定の音を選択的に聴き分ける能力があります、しかし聴こえる方向などは条件によっては変わってきます。
その条件の一つとしてハース効果というものがあります。
かなり限定的な条件ではありますが。。。
ハース効果とは何か
例えば、左右から同じ音を流した場合、どちらかを5mSec~40mSec程度発音を遅らせると、音の定位が原音方向へ偏る現象です
また、解釈を変えると、2つの音の時間的間隔(ディレイ)が40mSecまでは音が1つとして認識できる
ということ。その範囲であれば40mSecになるにつれてステレオ感が増してきます。
それ以上になってくると今度は音の分離が始まり別々の音として聴こえてしまいます。
少しのディレイは定位が少し偏るが音の広がりを得られるようになるということです。
定位を中央に戻すには遅れがある方の音源の音量を上げる、もしくは原音の音量を下げることです。
一つの音に聞こえなくなる(左右の音別々に聴こえる)50mSec以上はハース効果がなくなっているといえますね
位相による影響
DAWで作業していると定位が思った位置に来なかったり音が打ち消しあって弱まったり、聴こえなくなったりということがあります…
いろいろ音源やフレーズを足すとこうした予期せぬことが起き、楽曲そのものが崩れてしまいかねません
うまく使えば音の広がりを得られますが、ハース効果を狙ってディレイをかけたり、様々な波形を投入することで位相の影響を受けることもあるので注意した方が良いですね
位相による影響を受けているかどうかはモノラルミックスをして確認できるそうです。やったことないですがw
位相が逆どうしの物は打ち消しあって消えてしまうので
ステレオをモノラルミックスすればどの箇所で位相の影響を受けているのかわかるということだそうです。
位相の影響を受けている場合はトラックのピッチを変えたりEQ操作をしたり、ディレイの調整をするといいそうです。
位相についても注意を向けハース効果を有効に使いたいものです。